多汗症とストレス
多汗症の原因については、よくわからないというのが実情のようです。ひとつの原因から多汗症が発生するといった単純なメカニズムではないようです。さまざまな原因が重なり合って多汗症という症状が現れるということでしょう。多汗症は単なる精神的なストレスによる症状の現われではないということですね。
多汗症は、小さい頃からすでに手のひら・足の裏が汗ばんでいたりして、多汗症状が現れている場合がほとんどです。自我が芽生える前に多汗症の症状が現れていた例が多いいうことからも、多汗症が性格的・意識的な問題から生じる病気ではないということの証左となるのではないでしょうか。
一方、思春期になって、勉強や恋愛、人間関係のストレスなどがもとで、多汗症がひどくなったという人も多いようです。多汗症がひどくなるのは生理的な変化に原因があるにしても、それ自体が症状自体の原因とするわけにはいきません。ストレスを感じて、発汗が増えることはあり得ますが、それと多汗症の症状自体とは別物、ということです。
多汗症でなくても、大事な商談に向かうとき、命の危険にさらされた危機一髪の瞬間に、手に汗握るの事はありますが、それと多汗症とは直接の関連は考えられません。
つまり多汗症の人は、平静な時でも一般の人よりも発汗の量が多く、緊張したり興奮したりした時には、普通の人が手に汗握る分量だけ汗の量が増えるということです。ですのでストレスを抑えることができたとしても、多汗症自体を治癒することはできませんが、ストレスによって発汗が増えた分は減らすことができます。
つまり、多汗症が容易に治らないのと同様に、簡単にひどくなったりもしないのですね。多汗症そのものにはそれにあった治療が必要です。